アタシの✖︎✖︎話

50代のなんやかや

子どもに教えられる話 45/1000

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子どもといっても私の子どもではない。

これは私の母の話。母の唯一の子どもが私だ。

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母はクヨクヨ悩むタイプ。自分の判断に自信がないらしい。年をとって顕著になってきた。

例えば検診。気になることがあって病院に行きたいけれど、最近は調子がいいから来年まで様子を見ようかな。でもやっぱり今年中に行った方がいいのかな。お金がかかるしどうしよう。

私の答えは「クヨクヨしながら一年過ごすより、とっとと行ってこい」。これしかない。

私がいつまでも余裕のない生活をしていることを母が嘆く。私は言った。

「過去を悔やみ、起きてもいない未来を怖がるのは無意味なこと。私はその時その時でベストの選択をしたのだからそれでいい」

母はいたく感心し、老いては子に従え、とはこのことだ。あなたは強い。と珍しく褒められた。

離れて住んで35年が経ち、互いが知らない経験を積み重ねてきた。ここまで来たらもう対等の関係だ。旧友なのだ。