アタシの✖︎✖︎話

50代のなんやかや

反芻② 80/1000

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あれからあの男には一度も会っていない。最初は電話をした。離婚の話だ。だが声を聞くと体調が悪くなる。相手が「泣く、怒る、脅す」ばかりで心が疲弊してしまったので、電話はやめた。

LINEも無視した。必要なことは私の母を経由し「今回はLINEを見て」と連絡が来る。保険とか税金とかそんな話だ。

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目の前の嵐は過ぎ去ったが、先のことを考えると不安しかない。情緒不安定な上の子、まだ10代前半の下の子、貯金は底をついている。一人住まいの母、もう若くはない自分。真っ暗な中どこへ向かえば良いのか。

「ここで、このまま生きていくしかない」

いつしかそう思うようになった。だが永遠ではない。それだけが希望の灯りだった。

数年前から私はいつも天に向かって手を合わせていた。誰かに支えて欲しかった。守ってもらいたかった。強制的に方向転換してくれた亡き父に感謝し、見えない存在に毎朝祈った。子どもたちが飢えませんようにと。