アタシの✖︎✖︎話

50代のなんやかや

ないものねだりの話 53/1000

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素敵なお客さまと出会えた。母と同い年で独り住まい。だが共通点はそこまでで、お客さまは母と比べて…どころか一般的な家庭よりも明らかに裕福だ。それを鼻にかけるわけでもなく、日々の話を明るく楽しく話してくれる。

なんの嫌味も皮肉もない。人の痛みもわかる方だ。仕事でお邪魔した私に対してすら、良い気持ちにさせてくれる。

おそらく私と同年代のお子さんから贈られた大きな花束が部屋の中で芳しく存在感を放つ。

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突然、母を思って悲しくなった。

母は極貧の中で育ち、温かい家庭に飢えていた。たった1人の娘(私)は親元を離れ、夫には先立たれ、私の家庭も破綻してしまった。孫は内面的な問題を抱えている。もう1人の孫はまだまだ学費がかかる。

母は幸せなのか?

私にそれを問う資格はあるのか?

ないものねだりは無意味だ。私の思考パターンから外れる。だのに考えずにいられない。

リミットは迫っている。残り時間で何ができるのか。