アタシの✖︎✖︎話

50代のなんやかや

反芻③ 81/1000

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傷つけられた言葉を思い出してはいけない。心に浮かべるだけで再び傷つく。私の言葉ではないのに。

繰り返し繰り返し思い出し、そのたびに傷ついた。家の中、車の中、ファミレスもスーパーもそれらは潜んでいた。顔を洗っているとき、料理をしているとき、楽しいときも悲しいときも、それらは私を過去に戻した。

子どもの顔を見ては思い出す。オレが育てるんじゃないからな。その言葉の10数年後には、子育てに失敗したなと言われた。

見知らぬ妊婦を見ては思い出す。友人が流産したのは私のせいだ、と。

毒を吐く男の支えになりたいと思っていたときもあった。お前は敵だ、と言われた。

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どんな言葉も飲み込んでいたら、それはまさしく体内に取り入れたことになる。消化されず、骨の髄から髪の先、爪の先にまで行き渡り、血管に取り込まれていつまでも体内を巡る。

行き場のない怒りと悲しみ。私は苦しみながら生きるしかないのか。答えが欲しかった。