アタシの✖︎✖︎話

50代のなんやかや

解散 90/1000

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突然、イヤな記憶が蘇ることがある。そのまま永遠の眠りについていればいいものを、何かのきっかけで私の体内で暴れ出す。

「こんな家族はもう解散だ」

理不尽な要求に抵抗している私たちが気に入らないのだろう。そんなことを何度か言われた。

子どもたちの前でも言った。ただでさえ親の言うことを聞かない、思春期の子どもたちだ。そんな酷い言葉を投げかけて一体何になるのだろう。

子どもたちも、今の私のように突然思い出すのだろうか。そう思うといたたまれない気持ちになる。

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いつもの言い争いのあと、勢いに任せて私が口走ってしまった。

どうせ解散なんでしょ。解散って言えばいいじゃん。

あの男は猛烈に怒り、私を責めた。なんて酷いことを言うんだ、と。私は自分の衝動を抑えるのに必死だった。だから心の中で何度も何度も彼を殺した。

彼の中で一連の出来事は、私のひどい暴言で幕を閉じただろう。

だが私はこのことを絶対に忘れない。