アタシの✖︎✖︎話

50代のなんやかや

台風の目 94/1000

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西から東へ越してきたのは、コンピュータの2000年問題がにぎやかだった頃だ。

見知らぬこの地に越してくるには相応の理由と覚悟があった。その上で人生を賭け勝負に出た…と言うのは大袈裟だろうか。フリーランスで働く私には重たい決意だった。

そんな私を応援してくれる人が少なからずいた。私が一歩動くと周囲が十歩動くような気がした。私が円の中心にいてほんの少し向きを変えると、周囲はぐわんと回転するように感じた。

台風の目のようだった。

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一介の主婦が弁先生に依頼するというのは、相応の覚悟がある。周囲にもそう思われているだろう。

私は人生を賭けている。子どもの将来にも関わる問題だ。

私が心からの言葉を発すると、たくさんの言葉が返ってくる。それは励ましや誰かの経験談や、有益情報だったりもする。私はそれらから愛情と力を得る。

相談も受ける。そこに私は心を込めて返答する。

台風の目は愛情を循環させるのだろう。