50歳の誕生日、何か記念になることをしようと1人で出かけた。
目的とか計画のないお出かけは苦手で、ランチを食べてにぎやかな通りを文字通りウロウロしていたら、占いの看板が目に止まった。生まれて初めてお金を払って占いをしてもらった。
当時の(あ、今も…)私の悩みは娘のこと。10歳から終わらない反抗期、不登校、自傷。深く大きな悩みだった。
占い師は娘のことから夫婦のことへと話を広げ、「これでは上手く行くはずがない」と言った。その根拠となる星(?)の位置関係を説明してくれた。その時、瞬間的にいろいろなことを思い出した。過去に同じことを言った人が2人いる。占い方はそれぞれ違っていたが、根拠とした星(?)の話が同じだった。
占いは遊び程度にゆるく楽しんでいた私だった。占いで結婚や家のことを決めてしまう友人を軽蔑していた。しかし私は何か確信のようなものを持った。この結婚生活は上手く行くはずがない、と。