アタシの✖︎✖︎話

50代のなんやかや

語ろうかな③ 71/1000

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「上手く行くはずがない」と確信しながらも何か行動を起こすわけでもなく、でも着実に終わりへ向かっていた。

彼は家族をストレス発散の的にして楽しかっただろうが、私たちには地獄の日々だった。

家に帰ろうとすると体が震えた。

灼熱のあの日はコンビニの陰でさめざめと泣いた。

小雨の真夜中に新宿のはずれで警察を呼ぶ騒動となった。

嵐のあの日は雨の音に紛れて狂ったように泣き喚いた。

父の命日に彼の単身赴任が決まった。

その1ヶ月後、私たちの前から去った。以来会っていない。
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やっと、やっと、やっといなくなった。

私は家にいる時間が増えた。

子どもたちと本音を語り合い、慰め合い、謝った。あのとき助けてあげられなくてごめん。辛い時はあそこに行ってたんだよ。いつでもお母さんを助けられるように部屋で準備してたよ。もうこの家に入れないでほしい。お母さんは護身した方がいい…。

ようやくリラックスできるようになった。