アタシの✖︎✖︎話

50代のなんやかや

今月の映画 64/1000

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パリ、テキサス1984

学生時代、ヴェンダース映画にハマった。相変わらず記憶は曖昧だ。

ナスターシャ・キンスキーはこんなにも美しかったのか?

これは家族の愛の物語だったのか?

最後に泣いてしまったのは私が大人になったからに他ならない。おそらく、しょぼくれた父親に最も近い立ち位置だ。だがこれが最善の結末なのか。大人になると他の選択肢も見えるのだろう。

都会ですら荒涼とした風景の中で美しく輝くかつての妻、生命力に溢れる子ども。デジタルリマスター版? ヴェンダース映画は元から色褪せないのだ。

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いつもは閑散としたキネカ大森にこんなにも人が…おかげで初の最前列の席だった。ひとつ空けた隣の席では大いびきの男性。上映中何度も殺意が沸いた。

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同時上映は「テス」1979年。

予備知識ゼロ。文芸ロマン?アカデミー賞?なぜ??

救いのない話は苦手だ。どこに何を感じればいいのか。後味の悪い帰り道だった。