アタシの✖︎✖︎話

50代のなんやかや

傷③ 87/1000

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怒りのあまり気が狂うなんてことはあるのだろうか。

最終的に私の心を圧倒的に支配していたのは、怒りだった。怒りを抱えたまま暮らすのはとても苦しかった。言葉の通じない異星人のような人間との会話で怒りが増す。どうやっても理解し合えない。それどころか思いがけない方向から毒矢が飛んでくる。

気が狂ってしまいたかった。何もかもわからなくなってしまいたかった。自ら命を絶つよりはずっとマシだろう。変わり果てた私の姿を見て、親しい誰かが「苦しかったんだな」と気づいてくれるだろう。

だがそれは無茶な願いだ。わかっている。

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決して親が言ってはならない言葉。しつけと勘違いした非情な言動。優位に立ちたいが故の否定、批判、無意味な議論。なじる。責める。追い詰める。しつこくされて過呼吸を起こした私の枕元で「オレを無視するのか」と怒鳴っていた。

ねえ、あなたはあんなことして幸せだったの?あれがあなたが描く夫婦の姿なの?