アタシの✖︎✖︎話

50代のなんやかや

語ろうかな⑨ 77/1000

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死にたい衝動を止めるために、

暴言を吐くこの男を黙らせるために、

私は警察を呼んだ。不審者として取り囲まれたのは私だ。構わない。私が生き続け、あいつが黙ればいいのだ。

少し離れたところでは、あの男が涼しい顔をして別の警官と話をしていた。私の飲酒、ドラッグ、これまでの奇行などについて尋ねられているのが聞こえた。どれも当てはまらない。当たり前だ。私は溜まりに溜まっていたものが爆発しただけだ。

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生活安全課?という、いくらか物腰の柔らかい警官が現れた。この人物が、私が危険人物ではないと判断してくれた。

その時の私の言い分はたった一つ。「『家を出て行ってほしい』とあいつに伝えたい」と。普段なら無視されるか暴言で返されるだけ。挙句に私の言葉はなかったことにされる。警官の前で伝えることが重要だった。たったこれだけの希望を叶えられるのに、さらに時間を要した。立ったまま、10人ほどの警官の会議が始まった。